【2023年】買ってはいけない有機ELテレビとは?買って失敗する有機ELテレビの特徴や正しい選び方を紹介

有機ELテレビは液晶を超える高画質モデルとして人気がありますが、中にはせっかく買ったのに後悔してしまうなんてケースも存在します。

高画質なのにどうして?
疑問に感じるかもしれません。

そこで今回、買ってはいけない有機ELテレビの特徴や、失敗しないための選び方などをまとめてみました!

分かりやすく紹介させていただきますので、有機ELテレビの購入を検討していらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!

また、当サイトでは、有機ELテレビと関連した買ってはいけない4Kテレビ買ってはいけないテレビメーカー買ってはいけないブルーレイレコーダーも紹介しているので合わせてチェックしてみてくださいね!

この記事でわかること

買ってはいけない有機ELテレビの特徴

例年5~7月に発売される新商品

発売直後の新商品は価格が非常に高いのでおすすめできません。

しかも、単に高いだけではありません。

  • 新商品は時間が経てば必ず価格が下がる
  • 元の値段が高いほど大きく下がる
  • 新商品が出た時点では、1つ前の型落ちモデルの在庫が残っている場合がある

新旧モデルは基本的にマイナーチェンジで性能差がほとんどありません。

発売直後の新商品の購入は避け、型落ちモデルを狙っていきましょう。きっと満足できるお買い物ができるはずです。

聞いたことがないメーカー

聞いたことがないメーカー製の有機ELテレビはおすすめできません。

理由は3つ。

  1. 技術不安
  2. 初期不良とサポート体制の心配
  3. 口コミや評価などの前情報がない

有機ELは液晶テレビの進化系であり、最新技術の結晶です。

液晶テレビの設計・販売実績が少なくて耳にしたことがないメーカー製の有機ELテレビは、蓄積技術の少なさから性能面でも初期不良の面でも正直言って不安です。

特に無名メーカーは安さを武器として売り出すので、製造コストを極端に削っています。サポート人員すら極端に減らしています。

口コミもなく、メーカーHPの都合の良い情報しかないので、できれば購入を避けていきましょう。

中古品。特に『外箱』と『発泡スチロール』がない有機ELテレビは危険!

フリマなどで中古品を購入する場合、外箱と固定用の発泡スチロールがない有機ELテレビの購入は危険です。

理由は1つ。輸送時の破損リスクです。

有機ELは最薄2mm程度しかないので、正しく固定しないと段ボールの中で揺れ動いて、前後に倒れ掛かって簡単にパネルが傷みます

ぷちぷちで巻いておけば大丈夫!なんてことはなく、外箱や発泡スチロールがないと、引っ越し業者が輸送を拒否するケースもあるほどです。

中古品は製品状態や出品者の信用問題などもあるので、できれば購入を避けた方が無難です。

買ってはいけない有機ELテレビのメーカーは?

ソニーの有機ELは大丈夫?

結論、買って後悔することのないメーカーです。

ソニーBRAVIAの特徴

  • スタンダードモデルでも他メーカーの上位グレード級の高画質&高音質
  • GoogleTV搭載で、ネット動画もサクサクスムーズ
  • 国内唯一の最先端技術、QD-OLEDパネル(高輝度・省エネ)を搭載(A95Kシリーズ)

ソニーは他のメーカーよりも価格が高いので、買う前のハードルが高いです。

でもそのハードルを越えたのであれば、まず後悔することのないメーカーと言えるでしょう。

パナソニックの有機ELは大丈夫?

パナソニックの有機ELも、買って後悔することのないメーカーと言えます。

パナソニックの特徴

  • 画質だけでなく音質にも力を入れている
  • 転倒防止スタンド採用で、地震に強い
  • 放熱プレート採用で、さらなる高輝度・高コントラスト(LZ2000シリーズ)

パナソニックも他の国内メーカーと比較すると価格が高めです。

ただ、その分性能も高いので、自信をもっておすすめできるメーカーとなっています。

フナイの有機ELは大丈夫?

フナイ製の有機ELテレビは、国内メーカーでありながら価格を抑えたコスパ良のモデルとなっています。

  •  HDD内蔵ですぐに録画ができる(7040、8040シリーズ)
  • まるごと番組録画にも対応(8040シリーズ)

ただし、まるごと番組録画機能には注意点が1つあります。

内蔵HDDで24時間録画を続けることになるので、画面を消していても26Wの電気を使い続け、年間約7060円の電気料金が上乗せされるのです(1kWh単価31円で計算)。

もちろん番組を見逃しても遡って視聴できる便利な機能なので、電気代の多さを気にしつつ購入を検討していきましょう。

後悔しない有機ELテレビの選び方

買って後悔しないためには、次の3つのステップで機種を絞り込むことが大切です。

  1. 適切な画面サイズ選び
  2. 性能(金額)を抑えるか抑えないか
  3. ランキングなどの客観的情報の活用

それぞれのステップを分かりやすく紹介させていただきます!

ステップ1適正な画面サイズ選び

後悔する原因の1つが、家に置いたら『大きすぎた』『小さすぎた』というサイズ問題です。

例えば、55インチ以上を買った方が後悔しないケースとして、

  • 視聴距離が3m以上→画面が大きい方が見やすい。目が疲れない
  • 映画やスポーツをよく見る→大画面の方が迫力がでて見ていて楽しい
  • 買い替えに際してしっかり大きくしたい→元々のサイズより+10インチを目安に購入を。最近のモデルはフレームが細いので、40インチから55インチに変えたとしても違和感が小さい!

逆に、50インチ以下を買った方が後悔しないケースは次のようになります。

  • 視聴距離が2m以下→画面が視界に楽に収まるので、見やすい。目が疲れにくい
  • 映像の引き延ばしを抑えられて、綺麗できめ細かな映像美を味わえる→性能の高いモデルを買わなくても十分綺麗。つまり、購入費用を抑えられる!

視聴距離や用途に合わせて、適切なサイズを選んでいきましょう。

ステップ2|性能(金額)を抑えるか抑えないか

大まかなサイズをイメージできたら、次はどこまで性能(金額)を抑えても良いのか。後悔しない性能選びについても見ていきます。

性能を抑えても良いパターン

  • 50インチ以下の中型モデル→映像がそこまで引き延ばしされず、粗さが目立ちにくい
  • Netflixなどネット動画の視聴がメイン→ネット動画は地上波より高画質。低性能でも十分綺麗
  • ドラマやバラエティ、アニメの視聴がメイン→高性能な要素である『倍速パネル』の影響をほとんど受けない

性能を抑えると後悔するパターン

  • 55インチ以上の大型モデル→画面サイズに合わせて映像が引き延ばされ、粗さを補正する機能がないと非常に見づらい。目も疲れる
  • 映画やスポーツの視聴がメイン→『倍速パネル』で速い動きを補正する機能がないと目で追い切れない。見づらい
  • 性能(画質)を抑えると音質も良くない→安いモデルは画質より先にスピーカーのコストを削っています。迫力はおろか、声の聞き取りやすさも弱くなる

 購入費用は出来る限り抑えていきたいところですが、大型モデルや映画スポーツを見る目的で購入する際には、性能を抑え過ぎない方がきっと後悔が小さいと思います。

ステップ3|ランキングなどの客観的情報の活用

おおまかな画面サイズと性能がぼんやりと頭の中に浮かんできたら、最後のステップ。具体的な候補を考えていきます。

その際、通販サイトの売れ筋ランキングやまとめサイトのおすすめ情報を活用すると、スムーズに機種を絞り込むことができます。

ランキングを参考にするメリット

  • ランキング順位が高い→お買い得で売れている証拠
  • 順位に加えて口コミも公開されている→貴重な情報源
  • 海外メーカーでも平等な扱い→コスパ良しの商品が見つかりやすい

まとめサイトを参考にするメリット

  • 毎日順位が変動するランキングと違って、ズバリと機種をおすすめしてくれる
  • 文章のプロが紹介してくれるので、口コミと比べて要点がまとまっていて分かりやすい
  • 家電のプロがおすすめする製品は、通販サイトでも人気が高いことが多い

 つまり、『おすすめされて気になった有機EL』→『通販サイトのランキングをチェック』の順で調べていくと、効率よく簡単に機種を絞り込むことができます。

大幅な時間の節約にもなるので、ぜひランキングやおすすめ情報を参考にしてみてください。

有機ELテレビの価格帯

有機ELは新商品と型落ちモデル、店頭とネット通販で価格が大きく変わってきます。

そこで今回は、より多くの人に馴染みがあるだろう通販サイト【Amazon】を基準に価格帯を紹介させていただきます。(※タイムセール除く。型落ち在庫ありは含む)

インチ別の有機ELテレビのおおまかな相場(2023年1月5日時点)

42インチ189800~229800円(税込)
48インチ114800~190000円(税込)
55インチ129800~269800円(税込)
65インチ189800~399800円(税込)
77インチ560000~570000円(税込)


42インチは2022年に初めて発売されたサイズであるため、機種も流通量も少なくて48~55インチよりも高くなっています。

77インチは2019年から販売されていますが、ここまで大型のテレビは購入者が少なく流通量が増えないので、65インチと比較すると一気に高額になります。

48~65インチが、もっともお買い得な価格帯と言えるでしょう。

なお、もしも店頭で購入する場合は、Amazon価格よりも高い場合が多いです。しかも新商品を主に取り扱っているので、Amazonのように低価格な型落ち品を購入できるケースは非常に稀となっています。


有機ELテレビを買うならこれ!おすすめ10選

人気の48~65インチはもちろん、2022年から発売が開始された42インチを含めておすすめの10機種を紹介させて頂きます!

紹介する全てのモデルがWifiを標準搭載しているのでネット動画を楽しめて、斜めから見ても色落ちしない見やすい特徴を備えています!

【パナソニック】TH-42LZ1000

特におすすめのポイント!

  • 2022年初登場の最小サイズの有機ELテレビ!スペースが限られるお部屋やゲーム用に!
  • 転倒防止スタンド採用で、地震に強い!
  • 外付けHDDで地上波のW録にも対応! 

42インチは映像の引き延ばしがほとんど掛からないので、地上波がもっとも綺麗に映る画面サイズです。

2022年に初めて登場したサイズで生産数がまだまだ少なく、お買い得とまでは言えませんが、より綺麗な映像を見たい方にはぜひおすすめしたいモデルとなっています。

画面サイズ42インチ
メーカー・ブランドパナソニック・VIERA
発売年2022年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数4
Bluetooth機能
寸法幅93.3×高さ59.9×奥行25.0cm
重量17.5kg

【LG】OLED48A2PJA

特におすすめのポイント!

  • 48インチ有機ELの中では最安クラス!
  • マジックリモコン採用で、動画コンテンツの操作がパソコンのマウスのようにスムーズ!
  • 海外メーカーではあるものの、コールセンターの応答率約97%!修理対応も国内約70拠点!

A2シリーズは『倍速パネル』ではないので映画やスポーツ鑑賞には向いていませんが、48インチであれば粗さが目立ちにくく、液晶テレビと比較して明らかに綺麗に映ります。

LGは有機ELパネルを自社で生産していてコスメ面(価格)で有利なメーカーなので、A2シリーズはお買い得さからしてもおすすめの機種となっています。

画面サイズ48インチ
メーカー・ブランドLG
発売年2022年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数3
Bluetooth機能
寸法幅107×高さ68.4×奥行23.5cm
重量11.7kg

【ソニー】KJ-48A9S

特におすすめのポイント!

  • 高画質&高価格で有名なソニーですが、2020年の型落ちモデルなのでお買い得!
  • 画面から直接音が出てくるので、迫力がある上に聞き取りやすい!
  • Android搭載で、ネット動画の視聴もサクサクスムーズ!

2020年モデルですが、製造は2022年まで続けており、流通量が多い大手通販サイトであれば比較的新しい在庫を抱えている可能性があります。

仮に2020年製造でも、電化製品は通電しない限りほとんど劣化しません。購入から1年はメーカーの保証も付くので、安心しておすすめできるモデルとなっています。

画面サイズ48インチ
メーカー・ブランドソニー・BRAVIA
発売年2020年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数4
Bluetooth機能
寸法幅106.9×高さ62.9×奥行25.5cm
重量22kg

【東芝】48X8900L

特におすすめのポイント!

  • 低反射タイプの有機ELパネル採用で、照明の光の反射を抑えて見やすい!
  • 回転式スタンド採用で、好みの方向へ画面の角度を調整できる!
  • 出力72Wのスピーカーで、迫力ある低音を出せる!

ネット動画にも幅広く対応していて(※主要アプリの中でDAZNだけは非対応。見たい場合はファイアースティックなどの後付けが必要)、倍速パネルを採用しているので映画やスポーツにも強いモデルとなっています。 

国内メーカーでありながら価格もかなり抑えられているので、非常におすすめのモデルとなっています。

画面サイズ48インチ
メーカー・ブランド東芝・レグザ
発売年2022年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数4
Bluetooth機能
寸法幅106.8×高さ65.8×奥行23.7cm
重量20kg

【LG】OLED55A2PJA

特におすすめのポイント!

  • 55インチ有機ELの中では最安クラス!
  • マジックリモコン採用で、動画コンテンツの操作がパソコンのマウスのようにスムーズ!
  • 海外メーカーでもコールセンターの応答率約97%!修理対応も国内約70拠点!

48インチでおすすめさせて頂いたOLED48A2PJAとおすすめポイントは同じですが、2万円も差がないくらいで48→55にインチアップできます。(参考金額:Amazon)

より迫力が欲しい!という方にはぜひ候補に加えて欲しいモデルとなっています。

画面サイズ55インチ
メーカー・ブランドLG
発売年2022年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数3
Bluetooth機能
寸法幅122.8×高さ77.2×奥行23.5cm
重量14.5kg

【LG】OLED55B1PJA

特におすすめのポイント!

  • 『倍速パネル』搭載でLG製Aシリーズの上位モデル。より高画質で高音質!
  • 上位モデルでありながら、型落ちなのでお買い得!
  • 応答速度1msでゲームも快適プレイ!

 有機ELはどのモデルでも綺麗に見えるほど基本性能が高いですが、やはり『倍速パネル』を搭載していて動きのノイズを減らしてくれる機種の方が綺麗で見やすくなります。

テレビはゆっくりであろうとも常に動いている『映像』を見るものなので、スポーツ目的でなくても動きに強い機種を選ぶと良いのかもしれません。

画面サイズ55インチ
メーカー・ブランドLG
発売年2021年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数4
Bluetooth機能
寸法幅122.8×高さ74.4×奥行24.6cm
重量19.9kg

【東芝】55X9400S

特におすすめのポイント!

  • 142Wの大迫力スピーカー搭載で、低音の迫力は歴代最高クラス!
  • タイムシフト機能搭載で、過去の番組を遡って視聴できる!(要・外付けHDD)
  • HDMI端子が驚異の7ポート!

高機能・高性能ながら、2021年モデルなので価格は比較的抑えられています。

特にタイムシフト機能が便利で、地上波の主要6チャンネルをリアルタイムで見る必要がなくなり、自分の好きなタイミングで視聴&CMも早送りでき、ストレス低減&時短に繋がります。

HDMI端子が7つもあることも、レコーダーやゲーム機をたくさん持っている人にとっては嬉しいポイント。機能面では全有機ELの中でもトップクラスと言えるかもしれません。

画面サイズ55インチ
メーカー・ブランド東芝・レグザ
発売年2021年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数7
Bluetooth機能
寸法幅123.4×高さ73.8×奥行27.9cm
重量32.5kg

【シャープ】4T-C55DQ2

特におすすめのポイント!

  • 低反射パネル採用で、暗いシーンでも自分の姿が映り込みにくく、見やすい!
  • 回転式スタンド採用で、好みの角度に調整できる!
  • Android搭載で、動画コンテンツの操作がサクサク動く!

特にシャープは8Kテレビの開発で得た技術があり、中でも8Kの画質アップコンバート技術を応用して4Kテレビに組み込んでいます。

55以上の大きなサイズになってもノイズが目立ちにくいテレビとなっているので、ぜひ候補に加えてみてください。

画面サイズ55インチ
メーカー・ブランドシャープ・AQUOS
発売年2021年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数4
Bluetooth機能
寸法幅122.8×高さ77.1×奥行26.3cm
重量26.5kg

【LG】OLED65A2PJA

特におすすめのポイント!

  • 65インチ有機ELの中では最安クラス!
  • マジックリモコン採用で、動画コンテンツの操作がパソコンのマウスのようにスムーズ!
  • 海外メーカーと言っても、コールセンターの応答率約97%!修理対応も国内約70拠点!

※ただし、注意すべき点も!

大画面は映像が引き延ばし(簡単に言うと拡大表示)されるので、倍速パネル非搭載で映像補正エンジンも最新でないOLED65A2PJAは、3m以上離れて見ないと粗さが目に付き、目が疲れやすい可能性があります。

とは言え有機ELテレビは基本性能がとても高いので、候補に加えつつ、視聴距離やお財布と相談しながら検討してみると良いかもしれません。

画面サイズ65インチ
メーカー・ブランドLG
発売年2022年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数3
Bluetooth機能
寸法幅144.9×高さ89.6×奥行23.5cm
重量17.3kg

【東芝】65X9400S

特におすすめのポイント!

  • 142Wの大迫力スピーカー搭載で、低音の迫力は歴代最高クラス!
  • タイムシフト機能搭載で、過去の番組を遡って視聴できる!(要・外付けHDD)
  • HDMI端子が驚異の7ポート!

 同じ65インチのOLED65A2PJAと比べると値段が数万円高くなりますが、65X9400Sは倍速パネルを採用している上に、映像補正エンジンも高性能なものが搭載されています。

大型であればあるほど映像の粗さが目立ってくるので、予算が問題なければよりおすすめのモデルとなっています。

画面サイズ65インチ
メーカー・ブランド東芝・レグザ
発売年2021年
Wifi対応
外付けHDD録画
倍速パネル
HDMIポート数7
Bluetooth機能
寸法幅145.7×高さ86.4×奥行29.6cm
重量46kg

有機ELテレビのメリット・デメリット

高画質で有名な有機ELテレビですが、液晶テレビと比べてメリットもあればデメリットもあります。

それぞれの内容を分かりやすく、なによりも正直にお話させていただきます!

有機ELの5つのメリット

  1. 高画質
  2. 斜めから見ても綺麗
  3. 音質も優れているモデルが多い
  4. リモコンの反応が速いモデルが多い
  5. 動画コンテンツの操作がスムーズなモデルが多い

1&2の画質ついて

有機ELテレビは鮮明な色や明るさと暗さの差をハッキリと表現してくれるので、液晶テレビよりも確実に綺麗な映像を楽しむことができます。
さらに、有機ELテレビはどのモデルであっても斜めから見ても色が落ちません。
高画質な上に見やすい特徴を標準で備えています。

3の音質について

有機ELテレビは液晶テレビよりも相場が高い分、各メーカーはスピーカーにも力を入れて作るだけの余裕があります。そのため、別売りのスピーカーを買わなくても迫力があったり、聞き取りやすかったりします。

4&5の動作速度について

有機ELほどの高性能な機械を動かすためには、それだけ強力なプロセッサー(スマートフォンで言うところのCPU)が必要になります。

つまり、
『有機ELテレビ』=『強力なプロセッサー搭載』=『動作スピードが速い』
という構図が成り立ちます。

地デジを見ていてチャンネルを変える際の速さも、ネット動画で見たいものを検索するスピードも、安い液晶テレビと比較するとほとんどの場合、有機ELが優れています。

快適に視聴したい場合には、ぜひ有機ELテレビの中から候補を選んでみてください。

ただし!有機ELにはデメリットもあります。

有機ELテレビの4つのデメリット

  1. 購入費用が高い
  2. 消費電力が高い
  3. 焼き付きのリスクが『0』ではない
  4. 耐用年数が公表されていない

購入費用について

有機ELも2015年の初登場時に比べるとだいぶ下がってきましたが、液晶と比べると全体的に高くなります。まだまだテレビとしては『最新』なので、有機ELを超える新しいテレビが登場しない限り、これ以上下がることはないかもしれません。

消費電力について

これは有機ELが悪い訳ではないのですが、どんな機械でも高性能になればなるほど多くの電気を必要とします。
しかも、対する液晶が『LED』を搭載して抜群の省エネ性能を誇るので、ハッキリ言って有機ELは分が悪いです。

もちろん、LED化する前の液晶テレビ(蛍光管)やプラズマテレビと比べると、有機ELは十分な省エネ性能がありますのでご安心ください。

焼き付きについて

焼き付きとは、見ていた映像が画面に焼き付いて跡が残ってしまう現象のことです。
液晶であれば光源(LED)が画面の奥にあるので、光源(熱源)と画面が離れていてそもそも焼き付くだけの熱量が画面に伝わりません。

一方、有機ELはLEDに頼らず、パネル自体で光を生み出すので、熱源と画面がぴったり同一。熱量がそのまま伝わります。

結果、時計やDVDのトップメニューなど、同じ文字や映像を何日も何日も出しっぱなしにすると、それが画面に跡として残ってしまう可能性があります。(※プラズマテレビよりは熱量が少ないので、通常使用で焼き付くリスクはほとんどありません)

耐用年数について

液晶テレビの買い替えサイクルはおよそ10年と言われています。
対する有機ELはまだ世に登場して10年経っていないので、実際のデータがまだありません。パネルを製造しているLGも、具体的なパネルの耐用年数を公表していません。

ただ、有機ELはパネルこそ新しいテレビですが、中身は液晶テレビそのままです。
つまり、液晶と同等の10年前後か、あるいは少し短いか。

と言うのも、有機ELは液晶よりも電気を使うので、その分熱を持ちます。そして機械は熱を持つほど消耗していきます。

もちろん液晶テレビにはない放熱シートを組み込んで対策しているので、極端に寿命が減ることはありません。テレビはそもそも使う電気量が少なく、24時間点けっぱなしで使う人もほどんどいないでしょう。画面を消せばすぐに熱は逃げていきます。仮に8~9年で買い替えのサイクルが来るとしても、その間ずっと綺麗な映像を楽しめる訳なので、もしも寿命が気になったとしても、有機ELテレビの優位性は揺らがないと思います。

有機ELテレビを買う時のよくある質問

有機ELテレビの電気代はどのくらいかかるの?

例えば、Amazonの売れ筋ランキングでたびたび上位にランクインする55インチの有機ELテレビ『OLED55A2PJA』と55インチ液晶テレビ『55C350X』を比較した場合(1kWh単価31円で計算)

OLED55A2PJA55C350X
消費電力281W134W147W
1日5時間使用した場合43.5円20.7円22.8円
1か月(30日)使用した場合1306.6円623.1円683.5円
1年(365日)使用した場合15897円7581.1円8315.9円

※比べると有機ELが高いですが、実際にはここまでの差は出ません!メーカーが公表している消費電力は明るさを最大に設定した上で、眩しいくらい明るいシーンが続いた場合(理論上の最大値)です。
実際には50~70%程度の電力しか使わないので、両者の差はぐっと縮まります。

有機ELテレビは焼き付きの噂があるけど実際どうなの?

リスクは『0』ではないものの、通常使用で焼き付くリスクは高くありません。
と言うのも、有機ELテレビは焼き付きリスクのあったプラズマテレビと比べて消費電力(熱量)が少ないからです。

例えば省エネ化がもっとも進んだ最後期のプラズマテレビ『TH-P55VT60』は消費電力が480Wもありますが、有機ELテレビ『OLED55A2PJA』は281Wです。しかも有機ELは放熱シートを備えているモデルがほとんどで、画面からすぐに熱を逃がしてくれます。

焼き付くリスクは『0』ではないものの、通常使用で焼き付くことはほとんどないと言えるでしょう。

有機ELテレビ寿命はどのくらい?

液晶テレビ同様に10年前後か、少しだけ短い可能性があります。
と言うのも、有機ELはパネルこそ新しいものの中身は液晶と同じだから10年前後もつ――でも液晶よりは電気を使って熱を持つので、少し短い可能性がある。

具体的な年数はどのメーカーも公表していませんが、8~9年で買い替えサイクルが来ると考えて購入を検討した方が良いかもしれません。(※ただし、その間ずっと液晶より綺麗な映像を楽しめる訳なので、短い可能性があるからと言って購入を控えてしまうのは、もったいないかもしれません)

パネルの強度が弱いって聞いたけれど、本当?

パネル正面への衝撃に関しては、液晶との強度差はほとんどありません。

ただし、パネルが非常に薄いので、TV台に乗せる際には注意が必要です。液晶テレビであれば厚みがあるので画面の両サイドを掴んで持ち上げても耐えられましたが、有機ELで同じことをすると画面が割れる恐れがあります。TV台に乗せる際には、必ず本体の横ではなく下を支えて持ち上げましょう。

有機ELテレビの処分方法は?

粗大ゴミです。

液晶テレビやブラウン管テレビであれば、家電リサイクル法の対象なので必ず指定事業者に回収を依頼しますが、有機ELは対象外。いずれ対象に加わる可能性はありますが、2023年1月時点では市の粗大ごみに回収をお願いすることになります。(通販サイトや家電量販店によっては、新たなテレビを購入時に回収を依頼できるケースもあり)

地震対策は必要?

対策をおすすめします。

なぜなら、パネルが非常に薄いので、もしもTV台から落下したらまず間違いなく画面が割れてしまうからです。付属の耐震ベルトでしっかり固定するか、別売りの耐震ジェルマットの使用をおすすめします。壁寄せスタンドへの取り付けや壁掛け設置も、地震への対策になります。

引っ越しする可能性がある場合は?

外箱、本体を固定する発泡スチロールを残しておきましょう。有機ELは本体が薄くてカッコいいのですが、移動させる場合にはリスクが伴います。梱包材を残しておかないと引っ越し業者が輸送を断ったり、液晶よりも高い料金が掛かったりすることも。

転勤など、引っ越しの可能性がある場合は、できれば梱包材を残しておきましょう。

逆にオススメの有機ELテレビを教えてほしい

こちらでオススメの有機ELテレビを紹介しているので参考にしてみて下さい。

まとめ

買ってはいけない有機ELテレビの特徴や、正しい有機ELテレビの特徴を紹介させていただきました。

おすすめさせていただいた10機種は画質も綺麗で、きっと見ていて楽しいはずです。

最近は手を伸ばしやすい価格帯まで下がってきているので、有機ELテレビの購入を検討していらっしゃる場合には、ぜひ参考にしてみてください!

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